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川田工業株式会社
日比 裕美さん(2019年3月卒業) -
富山県立大学に入学した動機は?
大きくて人の役に立つものが作りたくて土木系を目指していた時に見つけたのが、富山県立大学でした。学びたいことを少人数で学べるところに惹かれて、入学を決意しました。ずっと憧れていた一人暮らしも実現できましたが、想像以上に家事などが大変でしたね。でも、社会人になる前に生活に必要なことを学べてよかったです。
現在どんな仕事をしていますか?
橋梁メーカーへ就職し、現場での経験を経て、設計職に就きました。現在は橋の図面作成、設計計算、構造解析などを行っています。実際の業務で橋を解析する際には、出力結果が合っているか確認するため、大学で学んだ構造力学を使い、単純なモデルに置き換えて、反力や曲げモーメント、変位などを求めます。大学時代の教科書で復習を行うこともあり、大学で学んだ知識が仕事へ生かされているなと感じます。
高校生の皆さんへ応援メッセージを!
昨年は現場で橋脚の施工に携わり、完成した際には、とても感動しました。地図に残る大規模な仕事に就きたいのなら、富山県立大学に入ることをおすすめします。また、バイトで接客業を経験するのもいいですよ。初対面の方と話すのが上手になるので、面接など就職にも有利でした。社会に出てお客さんの要望を探り出す際にも役立つのではと思っています。
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富山県職員
小林 勇佑さん(2018年3月博士前期課程修了) -
現在どんな仕事をしていますか?
私は富山県氷見土木事務所で、公共工事の設計、積算、発注などの仕事をしています。現在取り組んでいる業務は、県管理河川で洪水時の水位を観測するための危機管理型水位計の設置工事や大雨・台風などの災害により被災した河川構造物の復旧工事です。工事の設計・監督業務をするためには、測量学や水理学、土質力学の知識が基礎となるため、在学中に学んだ土木分野の知識を使う場面もあります。
富山県立大学ではどんな研究をしていましたか?
私は学生時代はコンクリート工学について研究していました。構造物を長く使い続けるためには、その内部のコンクリートや鉄筋の状態を精度よく把握することが重要となります。そのため、実験と解析を組み合わせた内部ひずみ測定手法に関して研究を行っていました。また、研究のほかに、研究室メンバーと協力しながら旧富山大橋の床版コンクリート試験に携わったり、大学のダ・ヴィンチ祭にてコンクリートの手型作り教室を出展したりしていました。
高校生の皆さんへ応援メッセージを!
環境・社会基盤工学科では、大気・土壌・水質評価分野、河川・海岸分野、構造・材料分野など幅広い分野を学べます。講義も少人数制のため、先生方との距離が近く、就職活動の相談もできます。また、公務員試験対策講座も開講されるのでしっかりと準備して、試験に臨むことができます。ぜひ、県立大学で学び、学生生活を充実させてください。
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株式会社東洋設計
柿木 里菜さん(2021年3月卒業) -
富山県立大学に入学した動機は?
高校三年生の夏に進路に迷い、大学のパンフレットである「工学心」で環境・社会基盤工学科の存在を知りました。日頃のニュースで見ていた環境問題に興味があったため、パンフレット中の「持続可能な循環型社会」という言葉に惹かれました。その時点でなりたいものは決まっていなかったので、実質興味本位ですが、その先を頑張るためには興味も大事だと思います。
富山県立大学ではどんな研究をしていましたか?
プール水の水質調査とその汚染のメカニズムを研究していました。実際にプールの水を採って、水質を分析するんです。プールって聞くと楽しそうですが、意外と大変な面もあったり…。それでも優しい先生や同じ研究室の人にも手伝ってもらいながらなんとか卒業できました。総合的には楽しい研究生活だったと思います。
高校生の皆さんへ応援メッセージを!
今、受験勉強を頑張っている皆さん。大学に合格することは一時的なゴールでしかありませんが、その頑張りは自信となり、その後も自分を励ましてくれるものとなるでしょう。特に将来やりたいことがなく、意欲を保ちにくい人は、選択肢を広げるという意味で将来の自分への投資だと思って頑張ってみてください。周りが頑張っているときが自分も一番頑張りやすいと思います。
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日本工営株式会社
善光寺 慎悟さん(2021年3月博士前期課程修了) -
大学院に進学した理由を教えてください。
大学院に進学した理由は専門的な経験・知識を得たい、将来的な進路の幅を広くしたいの2つです。実際に研究室の活動では多くの経験をさせていただき知見が広がりました。その結果、自分自身思ってもいなかった企業に就職することもできました。自分の可能性を広げたいと思う人は大学院に進学することをおすすめします。
富山県立大学ではどんな研究をしていましたか?
私は気象分野に関する研究を行っていました。近年、増加している豪雨災害を含む水災害による被害を抑えるためにはより精度の高い気象予測をする必要があります。その中でも私は深層学習(AI)を利用した数か月先の降水量の予測を行っていました。また、研究の一環で船に乗って富山湾を調査、東南アジアのタイへの現地調査など多くの研究に携わりました。
高校生の皆さんへ応援メッセージを!
環境・社会基盤工学科でしっかりと勉学に励めば、土木・環境業界で有数の企業に就職することもできます。在学中は自由な時間がたくさんありプライベートを充実させることもできるため、今のうちに趣味やバイトなどのやりたいこと考えておくのもいいと思います。